青菜の煮びたし【しながわ翁】

ほうれん草より、小松菜が好き!
どうも、あすも院長です。

さて、今回は胃の痛みにすぐ効くツボを紹介してみたいと思います。

胃薬10年

何を隠そう私は胃が弱い!

まあ日本人ならそれほど珍しい話ではないのですが、ストレスなどで胃の痛みを経験したことがある方は結構多いかと思います。

ストレスにより潰瘍ができるという話は以前のブックレビューでしたこともありますが、未読な方は是非こちらもご覧ください。ストレスとはなんだろう

そんな胃の弱い私は、10年以上前に当時の職場のストレスからくる胃痛で悩み、胃腸科を受診した過去があります。胃カメラ検査をして「逆流性食道炎」との診断。潰瘍の跡もあり、胃薬を処方されました。

これが私が長いこと抜けられない胃薬生活にハマった瞬間です。

はじめは

①ガスター20
②ムコスタ錠
③ガスモチン

を三種の神器と仰ぎ、毎日セコセコと服用してましたが、症状が改善せず、より効き目のある薬に変更。

つぎは、

①ネキシウム20(たまにネキシウム10)
②ムコスタ錠
③ガスモチン
④ドグマチール(症状が強い時)

の4種類にバージョンアップ。ドグマチールは抗不安薬としても処方されているので、なんだか気の進まない薬であったことには違いないです。

ムコスタ錠とネキシウム20

ネキシウム20は結構効き目が強く、胃痛や胃酸過多をよく抑えてくれた記憶があります。

あと、胃薬の副作用なのか胃酸過多なのか、「咽喉のつっかえ感」が出ることもよくありました。そんなときは、アルロイドGという緑のドロっとした液体薬も処方されました。その効き目はあったようななかったような。。。とりあえず、胃粘膜に膜を張るようなイメージだった気がします。

何はともあれ、胃薬を飲み始めると、出勤する時も旅行に行く時も、どこへ行くにも薬を常備する生活になりました。ないと不安だし、あるとたくさん食べられてお酒も飲めるといった感じでした。

薬は毎日ほぼ欠かさず飲んでいた気がしますが、常に胃の調子が良かったわけではありません。

ということで胃薬を切らさないように、毎月欠かさず胃腸科へ通院していたのです。

他の医者や薬剤師の言葉

不思議だったのは、他の病気などで違う医者を受診したり、薬局の薬剤師と話したりすると、必ずと言っていいほど「強い薬を飲んでますね」とか「ムコスタとガスモチンは一緒に飲む意味がない」だとか・・いろいろ言われたこともあります。

そんなこんなで、約10年近く胃腸科へ通院し、毎度胃薬を処方してもらい、飲み続けていたのですが、飲み始めて数年後に居住区の健康診断で胃バリウム検査をした時に、胃ポリープが確認されました。

ちょっとショックでしたね。胃薬しっかり飲んでるのにどうしてポリープなんかできるんだろうかと不思議にも思いました。

とはいえ、私の主治医にそのことを伝えても、大した反応も対応もなく、いつものカクテル処方?を出すだけでした。

「食べ過ぎに注意しましょうね」は毎度のアドバイス。

新生活

この10年の間に結婚することになり、今の妻と生活し始めたのですが、出会った当初妻に「そんなにたくさん薬飲んで大丈夫?癌なの?」て聞かれたことがあります。

妻は薬などほぼ飲まずに健康な人生を歩んできた人なので、毎食後欠かさず薬を飲む私を見て異様に思えたようです。

で、薬飲んでても結局、胃の調子は安定するものではなく、痛くなったり痛くなかったり、自分でもよくわからない状態に陥っていたのは確かです。

ちなみに胃が弱いと自負している割には、お酒をよく飲み、よく食べ、辛いものを好むという非常によくない食習慣であったのは愚の骨頂としか言いようがないのですが…

暴飲暴食は最たる悪因!

 

さて、二人目の子供が生まれたタイミングで、このまま一生薬を飲み続けるのも嫌だし、そういうのを子供たちに見せるのも決して良いものではない。

ましてや私は薬が嫌で治療に来る患者さんをみる鍼灸師だ。
そう思い立ち、薬との決別を決めました。

他の胃腸科を受診して約10年ぶりに胃カメラ検査をしました。

胃カメラ検査の結果

 

検査結果は機能性ディスペプシア

なんだか真新しい用語。

とにもかくにも、胃自体はきれいだそうで、問題はないと。

しかし、ポリープはちらほら確認されている。が良性の可能性が高いので問題ないとのこと。

ちなみに、この時の医師に、胃酸を抑える強い薬を飲み続けているとポリープが出来やすいという事実を告げられました。

なんだよ、そうだったの!?

最初から分かっていれば、何年も胃薬なんか飲み続けることはなかっただろう。。。

とはいえ、胃に器質的な問題がないと分かった以上、本当に薬と決別する日が来たということだ。

さようなら胃薬

その日から、胃薬を断つことになりました。

胃には器質的な問題がないとはいえ、機能性ディスペプシアとしての症状はあるわけで胃痛やむかつきなどはしばらく続いたりして・・・

そんな状態でありながら、間もなく持病の副鼻腔炎が勃発!

最初の時よりは、軽症だったけど咳がしつこく残っていたので、耳鼻咽喉科を受診しました。

胃薬をやめたという話もその時に耳鼻科の医師に伝えたら、咳の原因は喉の腫れだそうで、「胃酸が過剰に出てる時の症状に思えるから」ということで、漢方薬を飲んでみたらどうかと提案されました。

その時に出会ったのが、こちら『六君子湯(りっくんしとう)』

ツムラ43番「六君子湯」

この漢方が私と相性が良かったようで、胃の調子を整えてくれた上、咳も抑えてくれました。

人生初の漢方が効いた日として今後も語り継がれるだろう・・・誰かに

それからというもの、もちろん毎日胃薬は飲まない生活に変わり、食べ過ぎない飲みすぎない激辛は避けるといった生活に勤しんできています。

(たまに、六君子湯を頼ることもありますが、本当にたまにです。)

するとどうでしょう。薬を毎日飲んでた時期に比べ、何も飲まない現在のほうが胃の調子がいいわけです。

毎月薬を取りに行く労力や、飲み忘れてしまった時のストレスなどから解放されて、ある意味でのストレスフリーな状態です。

薬は効くという先入観と、飲んでいれば悪くならないはずという安心感。

麻薬ではありませんが、一度薬に頼ると、どうしてもやめられないというのはどんな薬も一緒かもしれません。

私自身は胃薬に頼らない生活になってよかったと感じています。
自分の健康に対する意識も大きく変えるには、良いきっかけになったとも言えます。

 

胃痛にすぐ効くツボ!

というわけで、半分以上は私のプライベートな話になってしまいましたが、ここからが本題!

今回は様々な胃の症状にすぐ効くツボを紹介します。

胃の調子は食生活の乱れやストレスなどの影響を受けるため、常に一定なわけはありません。

波があるのは当たり前。

胃が痛いなーっと思った時にすぐに使える効果的なツボ。

それは

中脘(ちゅうかん)

動画アップしてるので、まずはこちらをご覧ください。

【中脘】*ツボの解説なので専門用語アリ

  • 【任脈】(にんみゃく)上にあり、胃の募穴(ぼけつ)
  • 【八会穴】腑会・・・六腑の気が集まるところ
  • 【由来】脘は管を意味し、胃の内腔を指す。ちょうど胃の中間部に位置することから中脘と名付けられた。
  • 【別称】太倉(たいそう)、胃脘(いかん)
  • 【位置】ヘソとミゾオチの中間に位置するツボ。臍上4寸
  • 【主治】胃痛、膨満感、消化不良、嘔吐、痰、下痢、不眠、自律神経失調症など

ヘソとみぞおちの間で胃の真ん中あたりを手で探ってみる。
押して痛かったり気持ちよかったりする場所がこのツボです。

位置が特定できたらそこを揉みほぐしたり市販のお灸を据えたりすればオッケーです。

このツボにプラスして、以前にも紹介した足三里合谷を刺激すると一層効果的です。

ぜひお試しください!

【足三里の話】胃の不調はこのツボを一押し!【足三里】

【合谷の話】自律神経を整えるならこのツボ!【合谷】

もちろん、ツボの刺激さえすれば万事解決ということではありません。

まずは専門の医療機関に受診の上、状況を把握してから自分にあった改善方法を探してみてください。

 

最後に、中医学で胃痛のことを、胃脘痛(いかんつう)と呼びます。

学生時代にお腹が痛い時に、よく友人と使った合言葉

「イカン イカン いかんつうー」

・・・ 以上

*最後までご味読いただきありがとうございました。
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