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どうも、あすも院長です。

今回のツボは、こちら⏬

足三里(あしさんり)

前回紹介しました合谷と肩を並べるくらい、鍼灸臨床では非常によく使われるツボです。

所謂三里者、下膝三寸也。
→ 所謂る三里なる者は、膝を下ること三寸なり。(素問・鍼解篇・第54)

足三里穴

  • 名前の由来:「里」は邑、居および集会通達の意味を指し、「三」は膝下3寸を指す。
    手の三里(手陽明大腸経)と区別するために、足をつけて呼ぶ。別名、「下陵穴」または「膝三里」(霊枢・本兪篇・第2)
  • 経絡:足陽明胃経
  • 要穴:陽明胃経の合穴であり、胃の下合穴。補気穴として重要。
  • 取穴:外膝眼より三寸、脛骨の外

【局所解剖】
筋肉:前脛骨筋、下腿骨間膜、後脛骨筋
神経:外側腓腹神経、伏在神経の皮枝、深層に総腓骨神経
血管:前脛骨動脈・静脈の枝

足三里

ツボの探し方としては、すねの前面の骨(脛骨)の前面を指でスーッと滑り上がってきて、最初にぶつかる突起があるのでその指が止まった場所のすぐ外側の筋肉(前脛骨筋)が足三里の場所です。

ここからは足三里穴の効果や小話、自作動画などを交えて説明していきます。
まずはこちらをご覧ください!

足三里穴の効果

足の三里は、免疫力アップのツボとして非常に効果的なツボです。特に消化器系の症状を整える役割があるため、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、胃病全般に効果が期待できます。また、婦人科、腰痛などにも有効でなので、月経痛や生理不順などでお悩みの方、腰痛ケアのプラスαとしても使っていただけます。

前脛骨筋パルス

胃腸の調子が悪かったり、腰痛などで腰が張ってたり、もちろん下半身が疲れてる時などは、足三里穴が硬かったり、押すと痛かったりします。

松尾芭蕉と三里のお灸【小話】

俳人・松尾芭蕉が東北・北陸を旅した時に書かれた「奥の細道」の序文で、足三里にお灸を据えて旅行の準備をしたといった記述があることから、当時から足三里は足の疲れをとり除き身体を健康に保つツボとして使われていたことが伺えます。

以下は松尾芭蕉・角川書店編、ビギナーズ・クラシック 日本の古典「おくのほそ道(全)」より抜粋

(原文)
股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、三里に灸をすうるより、松島の月まづ心にかかりて、
(訳)
旅行用のパッチ(ももひき)を修繕し、笠のひもをつけかえ、足を丈夫にする三里のツボに灸をすえると、早くも松島(宮城県)の月の面影が心に浮かんできた。
  

松尾芭蕉・角川書店編 ビギナーズ・クラシック 日本の古典 おくのほそ道(全)

概ね、当院では下半身の症状に対しては足三里穴を基本として、他のツボを選んで施術することが多いです。

ぜひご自身の足三里を探って、押してみてください。痛かったり硬かったり、何らかの反応があれば、胃腸や身体の疲れ、腰痛の兆候などがあるかもしれません。

健康ツボとして足三里のお灸は毎日行ってもいいくらいですので、市販のお灸で@ホームケアがおすすめです。また指圧も気持ち良いし、脚が軽くなるのでマッサージ屋さんでよく揉んでもらうのもいいと思います。

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