クリームソースより、トマトソースが好き!
どうも、あすも院長です。

【はじめに】

みなさん、よく眠れてますか?

突然ですが、鍼灸の問診項目の一つには「睡眠を問う」というものがあります。

かなり乱暴に話を端折って言えば、睡眠を問うことで陰陽のバランスの失調や五臓の変調を推測することができるからです。
*もちろん、問診項目は多々あり、睡眠はあくまでも一情報にすぎません。

ここで長々と鍼灸の話をするわけではないので、余計な前置きにになりましたが、私が関わらせていただいている患者さんの多くが、睡眠障害に悩まされているという現実があります。

特に、不眠!

 

*東洋医学では、眠れない傾向のもの:不眠と、反対にたまらなく眠くなる:嗜眠(シミン)という分類があります。

不眠の訴えは当院でも非常に多く、寝つきが悪い、眠りが浅くすぐ目が覚める、一睡もできない、夢を多くみるなど様々です。

不眠の原因は多様で個人差があるものなので、一概に何が悪いとは言えませんし、これをすれば改善するというものもありません。

しかし、今回のタイトルに挙げた「デジタルデトックス」は何か良いもののように聞こえませんか?

なんでもデトックスといえば、横文字を使えばよいというわけではありませんが・・・

Digital detoxification:  デジタルの解毒

このブログを読んでいるあなたが、もし不眠で悩んでいたとしたら、それはデジタル社会の影響によるものかもしれません。

ぜひ最後まで目を通していただけたら幸いです。

 

【ブックレビュー】

まず簡単に本を一冊紹介したいと思います。

もうこの本を読んでから1年くらいは経っているでしょうか。(ブログを書くに至るまでにはかなり時間かかってますが・・・)

スマホ脳 アンデシュ・ハンセン著

『スマホ脳』 
アンデシュ・ハンセン著

スウェーデン人の若手の精神科医で、現代のスマホ社会(デジタル社会)に対する問題点を医者の立場から警鐘を鳴らしている方です。

結論から言ってしまえば、人間の脳はデジタル社会に適応しておらず、スマホによる弊害は多々あると。その例を挙げれば、

1、スマホはドラッグであるということ

2、SNSの弊害(女子の自信を失わせている)

3、幼児にタブレット学習は不向き

4、IQの低下

5、心の病の増加、若者が眠れなくなってきている

等々である。

その解決法として、運動することを一番に挙げられていますが、デジタルが当たり前の現代においてのアドバイスとして、寝るときは

「スマホやタブレットの電源を切る」「スマホを寝室におかない」「寝る直前に仕事のメールを開かない」なども提案されています。

ちなみに、「IT企業のトップたちは子供にスマホを与えない」という話も挙げられています。
これはスティーブ・ジョブズにしろ、ビル・ゲイツにしろ違わずです。

良書で興味深い内容なので是非ご購読していただきたいのです。

 

【あすも院長考】

この書を参考にして私自身もデジタルデトックスという考え方に少し重きをおくようになりました。

もともと、デジタルよりアナログが好き な人間なのですが・・・

それを考えるきっかけになったのは、昨年の夏に行った友人家族とのキャンプでした。

キャンプと言っても私たちは初心者なので併設のコテージに滞在したのですが、自分たちでBBQしたり、散策したりして疲れて寝て、朝は自然に目覚めて、森林浴をしながらのんびりとコーヒーを飲むなど、インターネット環境がない中で過ごしたことが新鮮で心の底からリラックスできたと実感したのです。

 

私自身は今までに酷い睡眠障害にあったことはなく、睡眠薬も服用したことがありません。

とはいえ、精神的に不安で落ち着かなければ、なかなか眠れなかったりしますし、スマホなどを夜中までいじり続けてしまい寝不足になることだってあります。

そんな状態が何日も続けば、日中の頭はぼーっとしますし、パフォーマンスが低下することはわかっています。

体は正直なので、疲れればどこかでそれを補って調節しようとします。つまり必ず眠気がきていずれは眠りに落ちます。

なので本当は夜に眠れないことにすごく神経質になる必要はないのですが、朝まで起き続ければ日中に眠くなってしまうと仕事などに差し支えが出ますからそこをどうするかが課題となります。

私自身、ハンセン医師の提言にあるようにできるだけ日中に運動をして体を疲れさせ、寝る前にはスマホは手元に置かず別の部屋で充電して寝るように心がけています。

また体内時計のリズムに合わせ、日中はなるべく活発に動き、午後から夜にかけてはリラックスモードに体を休める方向にシフトしていくようにしています。

 

スマホは視覚的刺激も強いし、交感神経を興奮させてしまい眠りモードを妨げます。

眠気を誘うには、副交感神経を優位にさせて、つまりリラックスモードに入っていく必要があります。

これについては、過去のブックッレビューにて、入浴も良質な睡眠には効果的だというお話をしました。

ぜひご参考にしてください。

スタンフォード式「最高の睡眠」①

スタンフォード式「最高の睡眠」②

スタンフォード式「最高の睡眠」③

スタンフォード式「最高の睡眠」④

 

精神的に興奮させるような食べ物や飲み物も考えて摂らなければなりませんね。

アルコールやカフェインなど刺激のあるものは加減が必要かもしれません。

また睡眠薬を常用されている場合も、さらに複雑な状況になりかねません。

睡眠薬は習慣的に服用していくと効かなくなるなどという話はよくありますが、

薬の弊害についてはだいぶ前に同じくブックレビューとして書きましたので過去のブログをご参照ください。

睡眠薬中毒

 

なお最後に一言、鍼灸師の立場として付け加えておくならば、鍼灸治療は不眠に対して一定の効果が認められます。

しかしそれは決して根本的な解決法ではなく、やはり対症療法の一つでしかありません。

どうしたら健康的な生活を送れるのか?というのは、

自分がどういうふうに生きていくか・生きていきたいのか?という問いと同じようなものなのです。

少し内容は外れてしまいましたが、このブログがあなたの睡眠やお悩みに少しでも役に立てたら幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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