ピスタチオより、ピーナッツが好き!
どうも、あすも院長です。
そろそろW杯ラグビー2019が開催されるようで、ちょっと観戦チケットを買ってみようかと思い、遅ればせながら公式ウェブサイトで調べてみたところ、なかなか高額だということに気づきました!!
私と妻と子供の分と・・・と考えると、どっか温泉旅行へ行った方がいいのではないか?と思うくらいで、結局買うのは諦めて・・・
テレビで観戦しよう。 W杯サッカーの時みたいに!
さて、今回は「不妊治療」に関する著書を取り上げたいと思います。特にレビューをするつもりはないので、興味のある方はぜひ購入されたし。
『不妊治療を考えたら読む本』
著者:河合蘭(出産ジャーナリスト) 浅田義正(医師)
これは私が2017年に、所属する「日本不妊カウンセリング学会」の不妊カウンセラーの認定試験を受けるときに使った教材でもあります。
おかげさまで無事パスできましたが、カウンセラーとしての能力は今ひとつです…
実際に、著者の河合蘭さんの講演も聞いたことがありますが、ジャーナリストかつ女性ならではの鋭い視点で「不妊治療」というものを非常によく研究・理解されている方だと感じました。
本書の内容は、非常に細かく、現代の日本における不妊治療の厳しい現状が書かれています。結構シビアです。
不妊治療に必要な知識や言葉が生理学的・医学的に説明されています。決して、楽観的な内容ではないので、まず不妊治療を正しく理解する指南書といった要素が強いかもしれません。ただ悲観的なだけでなく、適切な不妊治療への取り組み方が書かれているので勇気付けられる面も多々あります。
医学的な専門用語は多々出てくるものの、言葉の説明はきちんとされているので医療の知識のない人にも読みやすいものとなっています。
タイトルの通りですが、不妊治療を考えた方(女性・男性ともに)にすぐに読んでほしい図書だと思います。良書です。
私の過去のブログにも不妊治療について述べたことはありますが、女性においては年齢が鍵と言っても過言ではありません。35歳を境に妊娠率・出産率は急激に下がっていくという明らかなデータもあります。高齢出産の成功例など、芸能人や有名人などが一部騒がれていたこともありますが、現実はそう甘くないというのが本音です。
鍼灸業界において、近年「不妊鍼灸」などという言葉が飛び交い、いくらかブームのようですが、実際問題、鍼灸治療が不妊治療へ大きな影響を与えるというエビデンスはありません。これは不妊治療における鍼灸を否定するものではないのですが、鍼灸治療をしたからといって、妊孕性(妊娠しやすくなる力)がすぐさま増すというわけでもないということです。
一部の不妊鍼灸治療を専門でやられてる鍼灸の先生方もいらっしゃいますが、データとしては鍼灸単体の力がどこまで及んでいるのかということを明確にするには至っていないようです。
鍼灸師の立場からすれば、鍼灸は不妊に効くんだ!と言いたいところですが、実際は科学的裏付けに乏しく、胸を張って不妊治療における鍼灸の有効性を主張できないのが残念なとこでもあります。そういう意味でも、不妊治療の第一選択肢は「鍼灸」ではないと明言しておきます。
一方で、不妊に悩む方の心身のケアという意味では、鍼灸治療は大きな役割を果たしています。自律神経を整えたり、ストレスや肩こり・腰痛といった様々な症状を軽減できるわけですから、不妊をストレスに感じる方へのサポートという意味では大きいです。なので、全く鍼灸が関係ないと言っているわけではありません。使い方次第では、非常に有効なのです!
そんなわけで、何だかんだ最後は鍼灸を正当化してしまいましたが、不妊治療を考えたらまずは今回紹介した本を読んでみてください。まずは不妊治療を正しく理解する、そして何をすべきかをはっきりさせる。不妊治療は時間との勝負でもあります。悩んでいる暇などないのです。
そして多くの人に妊娠出産という希望を叶えて欲しいと願っています。
あすもはりきゅう整骨院
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