エビフライよりアジフライが好き!
どうもあすも院長です。
さて、近年SNS普及のおかげで、今までタブー視されてきた食品添加物の害などの話があからさまに語られるようになってきました。
その背景としては、日本人のがんの罹患率があるかと思います。2人に1人はがんにかかり、3人に1人はがんで死ぬという非常に高い確率のがんの罹患率です。
欧米では2000年以降、がんの罹患率は下がり始めたにも関わらず、といった話もあり、どうして日本だけが??
この不思議を解く鍵の一つが、食生活かと言われています。
世界に比較して、日本国行政の食品添加物に対する規制は非常にゆるいと言われています。
これについて指摘しているのが、今回紹介する
「食べてはいけない10大食品添加物」渡辺雄二著
渡辺氏は千葉大学工学部合成化学科の学位を修めており、科学ジャーナリストとなってからは食品や環境、医療などについて消費者に対して問題提起をしてきている方です。
そんな氏が大病もせず健康で歳を取れている理由は、食品添加物を避けてきた影響が大きいということです。
200ページほどの本なので、全部を事細かくは解説しませんが、要点をいくつか挙げてみます。
【本書内容】
まず最初に、著者は「健康でいたいなら10大食品添加物を避けるしかない」という。
そこには、やはり食品添加物と病気(とくに癌)との因果関係が指摘されているからだという。
「加工食品」というのは、「原料」と「添加物」でできている。
「原料」とは、米、小麦、野菜、果物、肉、魚介、食塩、醤油、砂糖など、人間の食にとって長い歴史があり、安全だとされているもの。
「添加物」とは、着色料、香料、甘味料、保存料、調味料、発色剤など、、、これらは戦後80年程度の歴史しかない。
これらの添加物は動物実験では安全とされていたり、有害とされていたりと様々だが、人間において安全かどうかは確認されているわけではないということ。
そして、その10大食品添加物とは・・・
- 発色剤:亜硫酸Na(ハム・ソーセージ)タール色素(たらこ・明太子)
- 合成甘味料:アスパルテーム・アスセルファルムK・スクラロース(パン・ガム・あめ・チョコ)
- 合成甘味料:サッカリンNa(歯磨き粉)
- 合成着色料:タール色素(赤色2号、赤色3号、黄色4号、黄色5号・・・その他多数)
- 防カビ剤:OPP、TBZ(輸入オレンジ、グレープフルーツ)
- 合成保存料:安息香酸Na(栄養ドリンク・精力剤)
- 酸化防止剤:亜硫酸塩(ワイン)
- カラメル色素(良いものある)
- 改良剤:臭素酸カリウム(ヤマザキ製パン)
- 殺菌:次亜塩素酸ナトリウム(居酒屋などのつまみ、キスの天ぷら、カニなど)
スーパーやコンビニで商品を買う時、成分表記を確認すれば、見たことのある横文字(カタカナやアルファベット)。
これらは海外では危険ゆえ規制されて使用禁止のものがある。が、日本では問題ないかのように食品に使用されていることを著者は指摘している。
この背景には、アメリカの要請に従ってばかりきた国(厚労省)や利益優先ばかりの企業(食品メーカー)に問題があり、これらは信用できないと著者は述べている。
つまりこれらの10大食品添加物を避けて気をつけていけば、健康が維持できて病気知らずになることができるだろう。と日本国民・消費者に向けた注意喚起、警鐘を鳴らしている。
【あすも院長の感想】
私はもともと味覚嗅覚に敏感な方なので、変な味や臭いというものは自然に避けてきた部分があります。
とはいえ、幼少期は駄菓子で育ち、ソーダ水やカップ麺、ジャンクフードが大好きで大人になりました。
これらいわゆるケミカルな味(人工的な味)には刺激が強く、中毒性があるため、脳の感覚が麻痺してしまうのだろうと思います。
40歳くらいの頃に大きく体調を崩したことと、その後子供が生まれたことをきっかけに食生活を見つめ直し現在に至っています。
今では買い物の際に、どんなものでもまず裏の成分表示を確認して買う買わないの判断をするように心がけています。
そもそも、カタカナとか横文字って昔から胡散臭いと思ってますから(笑)感覚として受け入れていなかった現実はありますが、本書に目を通したことで改めて食品添加物の危険性を知ることができたのは良かったと思います。
コンビニで売られてるもののほとんどには何かしら食品添加物が入ってるのでなるべく避けています。
スーパーにしても、加工品やレトルトのものなどきっと体に悪そうなものだろうと思ったら、手にとっても返すよう自分に言い聞かせてます。(本音は味も良いだろうし作るの楽だから買いたい気持ちもあります)
外食にしても同じで、なるべく安心して食べられるものを選びたいと思ってます。
などと、いかにも健康人風なことを言ってみたものの、私は聖人ではありません。
加工肉・ベーコンやソーセージ、明太子は昔から大好きだし、輸入ワインもよく飲みます。友人と居酒屋へいけば、体に悪そうな揚げ物も好きでたまりません。これら全てを制限できるほどの節制力は私にはない・・・これが現実・・・
現在日本を取り巻く食環境においては、食品添加物を完全回避することはもはや不可能だと思います。
無添加やオーガニックと言われるものもありますが、現実的には食費が嵩むし買える場所も限られるため長続きしません。また、それらとて完全に安全とも言い切れません。。。
結局は、摂取量を考えつつ、バランスを保ちながら悪い食生活を習慣化させないことが肝心なのかと思います。
You are what you eat. 人の体は食べたものでできている。