チョコブラウニーより、ザッハトルテが好き!

どうも、あすも院長です。

ここのところ急に涼しくなり、乾燥し始めたせいか喉をやられてしまいました。まだ少々荒れているようで、咳が出たりするのがうっとおしいのですが・・・ 
暖かいものを飲んだり、飴など舐めて治していきたいと思います。

さて、今回は本の紹介。私は学生の頃から「医科学的にまとも」と思われる参考書をずっと読んできたつもりでいますが、医療の実際を目視した時に感じる疑問や矛盾、違和感などが常につきまとっています。それは鍼灸師や代替医療に携わるもののみならず、医療従事者(医師をはじめ西洋医学に準ずる人たち)にも言える事だと思います。

このモヤモヤする感覚をいくらか払拭させてくれる、一冊。見る人から見れば「トンデモ本」かもしれませんが、知識として頭に留めておくには良いかと思います。信じる信じないはあなた次第。最終的に医者を選ぶのも、治療法を選ぶのもあなた次第。

図書:「先生が患者ならどうします?」
著者: 岡田正彦

冒頭の数ページで著者は語り口調でこう書いています。(そのまま本文を引用)

医者はウソをつかない。
医者の言うことは絶対だ。

本当にそうでしょうか。
残念ながら、医師にも本音と建て前があります。

患者に勧めているクスリを「自分の家族には飲ませない」と言う医師さえいます。

「医師から本音を聞き出すには『先生が患者ならどうしますか?』と質問するのがいちばんだ」
こんな話をあるご婦人から聞きました。

お医者さん自身も命を預けられる医療。
それを追い求めた結果、私は「医療統計」つまり、データにたどり着きました。

医師はウソをつくけど、数字はウソをつかない。

この結論に至ってから、私は数々の「医療のウソ」「医師の建て前」にぶつかりました。

本書では、そんな「医師の本音」を数字というデータで暴いていこうと思います。

とまあ、データをしっかり見つめながら、現代医療の問題点を指摘しています。

いろいろなトピックを挙げているので全部を紹介はしませんが、おおまかな内容を箇条書きにしてみます。

・製薬会社と医者の癒着
・風邪薬は飲んでも効かない
・風邪に抗生物質は効かない
・新薬を試したがる医者は信用してはいけない
・レントゲン検査の実害
・当てにならない余命宣告
・延命効果が証明された抗がん剤はまだ存在しない
・根拠のない高血圧の判定基準
・高血圧の薬は、総死亡率を減らすほどの効果はない
・糖尿病の薬を飲むと、心臓病・脳卒中の死亡率が64%高まる
・睡眠薬を飲みすぎるとかえって眠れなくなる
・認知症の「早期発見・早期治療」は効果なし
・定期検診を受けると寿命が縮まる
・人間ドックの最大の問題点は莫大な放射線被ばく
・日本人のがん死亡の4.4%はレントゲン検査が原因(第4位)
・「早期発見・早期治療」という主張には、実は根拠がない
・早期発見・早期治療、さらに最先端治療でもがんの死亡率は変化なし
・血管年齢がわかったところで、動脈硬化は防げない
・75グラム・ぶどう糖負荷試験はいらない
・WHOも今やメタボリック症候群という言葉を使っていない

などなど・・・

結局、医療も金儲けが先に立つというところから、患者心理を煽って本当は効かない治療や薬を処方したりするという実際。つつき始めたらきりがないかもしれません。

もちろん、著者も言っていますが、すべての医師が悪いというわけでない。勉強熱心でしっかりとした医者もたくさんいると。

この本は、そう言った様々な問題がある中で、いかに自分にとって信用できる医師を探せるか。また、健康は自分で管理して、病気も運動や食事、生活習慣で改善することができるということを教えてくれています。

終わりに、著者は「良い医師かどうかを見分けるすべはないが」としつつも、「避けた方がよい医者」の特徴を挙げています。

・検査のことや薬のことを何も説明してくれない
・質問すると怒る
・患者の話をきちんと聞かずに決めつけてしまう
・前にかかっていた医師の悪口を言う
・患者の方を向かず、コンピューター画面だけを見ている
・薬の種類が異常に多い
・同じ薬を何年も出し続け、検査をしない
・生活指導をしない
・診察室や白衣が汚い
・看護師の態度や言葉遣いが悪い

最近では、「インフォームド・コンセント」や「セカンド・オピニョン」といった感覚が日本にもだいぶ普及してきているため、一人の医者のいうことをすべて鵜呑みにする患者は多くないかもしれません。しかし、一つの病気のために、時間のない中いくつもの病院へ足を運ぶというのもあまり現実的な話ではありません。

インターネットや医療関係者などから様々な情報を得て、「自分にとっての一番」の医師とめぐり合えれば、それは本当に運のいいことだと思います。

そういう意味では、一般的な医者が言わないことを言うこの本は一読の価値があるでしょう。

ただし、トピックが豊富で、何かに特化しているものではないので、医療雑学といった要素が強いかと思います。

また著者が示す統計データも、どこまで信ぴょう性のあるデータなのか計り知れませんので、この本に書かれていることをすべて鵜呑みにはできなということも最後に付け加えておきます。

あすもはりきゅう整骨院
品川駅徒歩5分(首や肩の痛み、腰痛、不眠、自律神経症状でお悩みの方)