シュウマイより、餃子が好き!

どうも、あすも院長です。

前回からの続きです。質の良い眠りを得るためには、入眠してから「最初の90分」が非常に大事だという話でしたが・・・

繰り返しになりますが、入眠からおおよそ90分間はノンレム睡眠が続いて、90分後にレム睡眠が現れる。最初のレム睡眠の時間は短く数分程度のこともある。

レム睡眠が終わった時点で、眠りの第一周期が完了する。

これが2回、3回、4回…と繰り返し続くのだけれど、第二周期以降のノンレム睡眠は、1回目ほど深くならない。つまり、眠りの質というのはこの第一周期の質で決まってしまうのである。

『何時間寝ようが、最初の90分が崩れれば、残りも総崩れになってしまう』

最初の90分の眠りがしっかり深く、そのあとも正しい睡眠パターンでいけば、朝起きた時に調子は良く、日中仕事でのパフォーマンスも高くなるということ。

うつ病患者や身体疾患のある患者などでは、深い90分のノンレム睡眠が出づらい傾向があり、最初のレム睡眠も90分よりもっと早く出てしまうという報告もあるそうです。『最初の90分の質が悪いことで、気分・体調・自律神経機能が整わない』という典型的な例がうつ症状だということです。

では、最初の「黄金の90分」におけるメリットとは何か?

メリット(1) 自律神経が整う。
入眠後、眠りが深まると交感神経の活動が弱まり、副交感神経が優位になります。
レム睡眠に入ると、脳波は覚醒時に近い波形を示して、交感神経の活動が活発化して呼吸や心拍が不規則に変化します。
最初の深い90分の眠りは、自律神経を整える最高の方法なのである。

自律神経について簡単に説明しておきます。
人間の体では、無意識のうちに自律神経が常に働いている。
自律神経は、体温の維持、心臓の拍動、呼吸、消化、ホルモンや代謝の調整などを行う。交感神経と副交換神経という2つで成り立っているが、これらが相互に働くことで、いろいろな調整を行っている。
日中や活動時は、交感神経が優位になり(活動モード:交感↑)
休息時は、副交感神経が優位になる(リラックスモード:副交感↑)

つまり、ノンレム睡眠中と食後は、副交感神経が優位になる。

メリット(2) 成長ホルモンが分泌する。
人間の成長ホルモンは、ノンレム睡眠の質に大きく依存する。『成長ホルモンは第一周期のノンレム睡眠時に際立って多く(70〜80%)分泌される特殊なホルモンで、「いつもなら寝ている時間」に起きているとまったく分泌されない』

成長ホルモンは子供の成長に大きく関わるものの、成人においても
①細胞の成長や新陳代謝促進 ②皮膚の柔軟性アップ ③アンチエイジング
などの役割を果たす。

余談ですが、先日メンタリストDaiGoさんが自身のYoutubeチャンネルで、「一般的な肌に良いと言われる化粧品の数々はほぼ内容が一緒で、ならば安価な保湿作用のあるものを使えば良い。それよりも体の中から変えていくことが大事。体を構成するのは食べるもの以外の何物でもないからだ」というのようなことを言及されてました。
化粧水に関しては私はあまり詳しくないですが、おおよそ最もな話だと思いました。
私としては睡眠の重要性についても一言加えておきたい。

メリット(3) 脳のコンディションが良くなる。
これについてはまだまだ研究段階のようですが、
『黄金の90分には、脳のコンディショニングを整える働きがある』
『脳のコンディショニングが黄金の90分に反映される』
これらは、うつ病や統合失調症の患者は最初の90分が乱れているという事実から、立つ仮説ということだそうです。

著者はこの最高の睡眠を得るためには、「体温」と「脳」にある眠りのスイッチを入れることが大事だと言っている。これについての詳細は、また次回に!

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

あすもはりきゅう整骨院